人生において何千万円という収入が突然にあることがあるかもしれません。退職金を思い描くとよくあることだと思います。宝くじかもしれません。また、もしかすると大切な誰かから引き継ぐ資産かもしれません。
突然に多額の収入を得た時、どうすれば良いでしょうか。私がお勧めする方法を書いていきます。
最初に気にかけることは、老後を過ごすための資金を十分に用意することだと思います。もし退職金であれば老後を充実して過ごすための資金として、孫の将来のための資金として、配分を考えることになります。一年の出費×90から100歳までの自分の生きる年数で計算しましょう。そして、突然の出費にも対応できるように考えましょう。また、将来高齢者施設で暮らす場合、望む施設の費用も計算に入れると良いです。
その上で余ったものを、資産運用に回すと良いと私は思います。この時、全ての資金いきなり運用することは止めましょう。資産運用にはそれなりの知識が必要なためです。知識をつけ、運用に慣れれば老後用の資金を少しだけ、資産運用に回すこともありかと思います。突然に全ての資産を運用をしようと思っても、失敗して、最悪、老後資金を失うことになりますので、気をつけていただきたいです。
おそらく退職金を貰う時期になると、銀行から短期間だけ高金利の定期口座を紹介されることがあるかもしれません。そちらに短期間預けることは良いと思います。ただし、預けたからといって断れずその銀行の言うことを聞いて、銀行の勧める投資信託を買わなきゃいけないかな、とか、ラップ口座に預金をしなければいけないかな、と思うと自分の資産なのに自由に動かしにくくなります。
銀行は、預金を得ることで、その預金を運用して利益を生むことができます。言い換えると、預金者は銀行が利益を出すことに協力をしています。ということで、預金をすることで貸しを作ったと思う必要はありません。その上で、より適切な資産運用のために資金を移します。
余裕資金の運用のヒントとして、私がお勧めするものと、お勧めしないもの、一切勧めないものをまとめました。
お勧めするもの(分散投資をする場合のみ)
・自分で学習した上での有名な会社への投資
・Vanguard 社のVOO など手数料が適正な上場投資信託
・アメリカやオーストラリアなど先進国の国債
・ソーシャルレンディング
・掛け捨ての生命保険
お勧めしないもの
・銀行や証券会社の勧める投資信託や仕組み債
・手数料の高い投資信託
・名前を聞いたことのない小中型株に集中投資
・老後に必要な額以上の積立型生命保険
一切勧めないもの
・信用取引
・為替や仮想通貨FX
私が勧めるものは資産の上下が少ない一方で、お勧めしないものでは資産が減る可能性が高いと思います。さらに、一切勧めないことでは、最悪借金を背負います。もし、平凡な幸せを老後に続けたいのであれば、相当な学習をしてリスク管理をした上でないと手をつけない方が良いです(相当学習しても借金を背負う人もいます)。
番外編として、多額の相続をする場合にどうして良いか分からない時、相続代行サービスが銀行や証券会社で提供されていますが、こちらは手数料が高いです。場合によっては年収分くらいかかるかもしれません。さらに、税理士の費用もかかります。相続の手続きは株式や物件がいくつかあっても、時間があれば自分でできないこともないです。もしサービスに任せる場合でも、いくつかの銀行や証券会社の費用を計算された方が良いです。
あくまで、大切な時間を大切に使える日々を送れるように資産運用を考えましょう。